パチンコ遊戯者のおよそ6割が喫煙者だということがシーズリサーチ調べでわかりました。
一般成人が19.2%のところ、パチンコ遊戯者の喫煙率は57.3%。
その差は約3倍ということになります。
なぜこれほどに喫煙者が多いのでしょう。
パチンコ遊戯者に喫煙者が多い様々な理由
パチンコ店は2020年4月1日から原則屋内禁煙となりました。
それ以前、パチンコ店内はどこでも遊戯中に吸うことができる喫煙天国でした。
そのためタバコを吸わない人はそれを嫌い、パチンコ店から足が遠のいていた人もいたでしょう。
そういう理由からパチンコ遊戯者は喫煙者が多いと言えました。
しかしパチンコ店は2020年4月1日から原則屋内禁煙となり、約1年が過ぎてもその数字はそれほど変わりません。
パチンコが禁煙になったからと言ってタバコを吸わない人がすぐに戻るとは限りませんが、やはりパチンコ遊戯者は喫煙者が多いということは変わらないのではないでしょう。
また収入別でも興味深い結果がでています。
2020年の厚生労働省の調査ですが、年収が低いほど喫煙率が高い結果がでています。
定収入ほど喫煙率が高い
※これは男性のみの調査結果です。
年収600万円以上が27.3%
年収400万円以上600万円未満で29.4%
年収200万円未満では34.3%
パチンコを打つ人は刺激や快感を求めています。アドレナリンがドバドバでるのが快感なんです。
もちろんお金がほしいという理由はありますが、それは二次的要素です。
あまり儲からない1円パチンコの客の多さをみればそれはわかります。とにかく刺激を欲しているのです。
パチンコは本当に一部のパチプロ(専業プロ)しか儲かりません。
ほとんどの一般遊技者は負けているはずです。そうでなければパチンコ店が運営できません。
店舗賃料、光熱費、人件費、広告宣伝費、メンテナンス、新台購入費用・・・・様々なお金が必要になります。
多くの人はトータルで負けているはずです。それでもパチンコ店に通い続けているのです。
この結果からわかるのは、
パチンコ店に通う人は低収入の人が多い。これはパチンコしているから定収入ということもあると思います。
パチンコする→多くの時間を無駄にし更にお金が減る。その結果ストレスが溜まり(有害な)タバコを吸う。
逆にパチンコをしない人はその時間を仕事や資格取得などに費やし、結果給料が増える。そして貯蓄や余裕が生まれる。
恐らく、競輪、競馬、競艇などのギャンブルにも同じことが言えると思います。
そして今の時代、スマホの課金中毒者も同じでしょう。
パチンコ店の切り札は加熱式タバコ(喫煙遊戯可能に)
パチンコ店は原則屋内禁煙になったことから客が減るのではないかと危惧していました。
コロナ渦と相まって、実際に客足は鈍っていると思います。
その打開策として加熱式タバコルームの導入です。火を使わない加熱式タバコでは様々な条件をクリアすれば店内で遊戯しながら喫煙可能なのです。
それに目をつけたパチンコホール。既に1000店舗以上のホールで喫煙エリア、もしくは全面喫煙フロアのところが増えています。
これからも増えていくでしょう。なんといっても喫煙者が6割もいるわけですから。
パチンコホールにとって、生き残っていくにはガマンできない低収入の喫煙者+年金受給者を相手にするしかないのです。
パチンコは儲からない、娯楽でしかないと理解した客からは金が引き出せないのです。