3人の強盗犯の行方。危険なデータの中身

下の図は、叩き募集のツイートとそれに対する警察のリプライ。

この叩き募集とは、古くから警察が使っていた「強盗」を意味する隠語で、この隠語を使ってツイッターで募集をおこなっていたもの。

その日当は50万円から100万円。

このアカウントは既に削除されているが、たとえ冗談でもこのようなツイートをすることは犯罪に繋がりかねない。この内容だけで、警察がどこまで本気で動くのか。ツイッター社に連絡してアカウント情報からツイートした者を追えるのか。

ただここまであからさまなツイートはあまりない。「高収入」「即日払い」などで募集をかけ、やりとりの履歴が残らないテレグラム等を用いて指示を出す。

今話題になっている、3人組の強盗事件。もし似たような犯罪が増えるようなら日本は治安が良いなんて言えなくなる。

3人組の強盗、立て続けに2件の犯行か

茨城県つくば市で、ハンマーのようなものを持った3人組の強盗事件が起こった。
71歳の夫と67歳の妻の手足を粘着テープ等で縛り、現金およそ80万円や通帳を奪って逃走。

その後、ハンマーで殴られ怪我をした状態で見つかった。

警察によると身長170cmくらいの若い男達で、寝ていた夫婦に「命が欲しかったら金をだせ」などと脅したという。さらに、この事件の3時間程前にも、30キロほど離れた場所で同様の手口の犯行が行われていた。

こちらは茨城県龍ケ崎市に、午前1時頃、金づちや包丁を持った3人組の男が、70代の夫婦宅に窓ガラスを割り侵入。70代夫婦を粘着テープで縛り約2万5千円を奪い逃走した。

出典：ANN NEWSより

この2つの事件の共通点は以下の通り。

そして同じような事件が1月に入り5件も発生したことになる。

1月10日足利市の被害者によると、3人のうち1人が携帯電話で指示を受けながら犯人が色々と行動していたらしい。組織ぐるみでやっているのではないかと。

元警視庁刑事によると「これだけ短期間で同様な事件がおこるのは、同一犯というか同一グループによる組織として行われている可能性がある」とのこと。

実は昨年10月にも茨城県坂東市でも3人組による同様な強盗が入っていた。
同一グループによる組織で行われた可能性もあるかもしれない。

実は昨年10月にも茨城県坂東市でも３人組による同様な強盗が入っていた。

犯人は20代から30代の日本人。黒い服にポシェットを身に着け、手慣れた感じがした。

巷ではたくさんの個人情報データが出回っている。
貸金用、アポ電話用、高齢者名簿、投資詐欺用など多種多様だ。

その中身は、「名前」「生年月日」「住所」「自宅電話」「携帯電話」「勤務先」「年収」「保有金融資産等」。「通帳口座」まで記載された名簿もある。

どこで入手するのかわからないが、これらは金融（ローン等）や不動産（売買等）などと関わる場合に提供するものだ。

このような名簿が犯罪組織に渡り悪用されている。以下はその一例

今まではオレオレ詐欺等のアポ電をかけて騙して金品を受け取るという手法が主流だった。今回の事件ではより凶暴化され、命を落とす危険性もある犯罪となっている。

日本の安全神話がくずれかけている。

閑散とした田舎町、一戸建て、老人暮らし。これでは防ぎようもない。
鍵をしてても家に直接押し込まれる状況では警察も役に立たない。

てっとり速いのは一軒家ではなく、セキュリティのの高いマンションに引っ越すことだ。
それが出来なければ、監視カメラを設置して、家全体を明るく照らすこと。

いくらドアの鍵を強化したり、窓ガラスに鉄格子を付けたところで、必ず強盗犯は下見をし、入れる場所を探しているはず。

金目のものはなるべく自宅には保管せず、万一に備えて数十万円の現金は強盗犯に渡せるように用意したほうが良い。

もう日本も治安が良いなんて言えない時代になったのかもしれない。