2023年1月22日 兵庫県神戸市のパチンコ店で事件が起きた。
海物語(パチンコ台)のガラスを木製バットで破壊したのだ。そして店員に連行されている動画がツイッター上等で拡散された。
ただ、こんなことは前からある話で、なかには車でパチンコ店に突っ込んだり、トイレで○吊りしたりだとかそういう話題が事欠かないのがパチンコ業界だ。
今回は連行されている姿が豚の丸焼きに見えるということで、SNS話題になったのだと思う。
パチンコのハマりはきつい
パチンコやパチスロをやる人ならわかると思うが、とにかくハマりがきつい。
今のパチンコ台の中心スペックは大当たり確率319分の1で確変突入率が2分の1だ。確変に入れば天国だが、取れなければ地獄だ。
まずパチンコで大当たりさせるには平均で319回回さなければならない。
その場合1時間に200回回せるとして、319回なら1時間40分程だ。当然すぐに当たる人もいれば、1000回回しても当たらない人もいる。
そこまで回して確変に入れば良いが、入らなかった場合はさらに時間もお金も追加して回さなければならない。1000回ハマったとしたら、当たるまで5時間もかかる。
その場合1000円で16回回ったとしても、6万3千円も使うことになる。その時の心境ともなれば気が狂いそうになるだろう。なぜパチンコ打ってストレスを貯めなければならないのか。
1000回ハマりなんて、何回も経験するだろうし、数万負けなんて日常茶飯事。
それが今のパチンコだ。
確実に脳が壊れる効果音
なぜたくさんの時間やお金を投資してまでパチンコを打つのか?
その答えは簡単で、当たった快感が忘れられないからだ。
一瞬で出た万発の快感。ドル箱を積上げた快感。それをもう一度味わいたいから、止められない。
中には「暇だから」とか「何も考えずに没頭できる」、「ストレス発散」という理由もあるかもしれない。それがのめり込みすぎると依存症になり、自暴自棄になり、最後にはお金も家族も失ってしまう。
日本人のギャンブル依存症は世界一だ。これほど身近に毎日ギャンブルできる国がどこにあるだろうか?パチンコ以外にも、競馬、競輪、競艇等どこかで賭け事が行われている。
パチンコメーカーも射幸性の高い台を次から次へと開発し、確実に脳が壊れるほどの効果音を出し続けている。どうしたら脳が最も興奮状態になるのかを確実に研究しているだろう。
パチンコをしていない人に大当たり時の効果音を聞かせて上げたい。最初はあの電子音を理解できないのではないか。もし無音のパチンコ台やパチスロ台があったとしたら、画面だけで興奮できるのか。いや、出来ないだろう。
パチンコやパチスロで楽しめるのは良いが、ギャンブルではなく、遊戯であることにウエイトをおいて開発してほしい。だが、それができるのはメーカーやパチンコ業界ではない。
そもそものスペック等を見直す必要があり、国会で取り上げ、現状を理解把握した上で公安委員会などが真摯に取り組むしかない
壊されたパチンコ台(おまけ)
割られたGOD
割られた聖闘士星矢