パチンコの話題 パチンコ依存症

パチンコが止められない人たち

2019年2月10日

パチンコ・パチスロが好きな人は大勢います。
友人・知人にもパチンコが趣味な人はいるでしょう。

ですが「私はパチンコが好きです」と公言している人は少ないはずです。
履歴書やお見合いの"趣味欄"にパチンコやパチスロと書く人はいないでしょう。

もし気にせずに書ける人がいたとしたら、世間ではそれは「非常識」と捉えられてしまいます。
競馬、競輪、競艇も同様。なぜならばそれらはギャンブルだからです。

パチンコ・パチスロをしない人にとって、ギャンブルする人は近寄りがたい人と写ります。

ましてや恋人や職場に、そのような人を受け入れたいと思うでしょうか。
わざわざギャンブル好きの人と付き合いたいと思う人はいません。

 

パチンコ大手5社が依存症対策を表明

2019年1月30日にパチンコ5社が依存症対策に取り組むことを発表しました。
これは昨年10月のギャンブル依存症対策基本法施行を受けてのものです。

5社とはマルハン、ダイナム、ひまわり、ニラク、夢屋。(全て屋号)

依存症に対して従業員が適切な知識や認識を持つことと、利用者へ情報発信や声掛けを行うのだそうです。

依存症の客に頼り切っているパチンコ業界が依存症対策に乗り込むのは何だか滑稽です。
毎日常連客が来店してお金を落としてくれるから成り立っている業界なのに。

まず、店内に置いてあるATM機を撤去することが先ではないでしょうか
ATMで下ろしてまでお金使わせることがパチンコ業界の未来に繋がるのでしょうか。

今後この業界が生き残るには、ギャンブル場ではなく、遊戯場にすることです。
遊戯場であれば、まだまだ需要はあります。パチンコの場合は 交換率を2円(半分)に引き下げるだけです。

今は等価やそれに近い交換率。

交換率を2円にすることで、客は少ない金額で1日中遊ぶことができます。
店側も釘も開けることができますし、高設定を入れることもできます。

そうなって初めてパチンコやパチスロを楽しむことが出来るのではないでしょうか。
回らないパチンコ程面白くないものはありません。

そのためには、会社の規模を縮小するしかないありません。

依存症を作り出しているもの

パチンコに通っている多くの人は依存症の可能性があります。
できればパチンコやパチスロを止めたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし簡単には止めれない。

今日限りで止めると自分に誓ったけれど、また翌日には何事もなかったかのように行ってしまう。
もう病気です。この症状が出たら完全に依存症と言えるでしょう。

パチンコ依存症は以下のようにいくつかの原因が考えられます。

自分だけは勝てると思っている

自分だけはパチンコで勝てると思っています。
負けることなど考えません。諭吉を握りしめて連チャンのことを考えています。

たとえ負けたとしても明日は勝てると思ってますし、勝ったとしてもさらに明日も勝ちに行いきます。
どちらに転んでも結局は店に通い続けるのです。

トータルではかならず負けるのがギャンブル。結局は大元が儲ける仕組みになっているのです。

高換金レート

全国のパチンコ店では、等価交換もしくは3.57円交換が主流です。
パチスロの場合は等価もしくは5.6枚交換でしょう。

高換金レートは、一見客側が有利そうに見えますが、実際はそうではありません。

当たればでかい。大連チャンすれば10万、20万円も稼げてしまいます。
しかし当たらなければ簡単に5万、10万と溶けていく。

まさしくハイリスク・ハイリターン。
その刺激こそが脳をパチンコ依存へと導くのです。

高換金ほど釘が渋く設定が入らなくなるのは当たり前のこと。
等価交換で1000円当たり30回、40回まわる台なんてありません。

スロットで全6なんて夢物語です。

大体1000円当たり20回も回れば良い方でしょう。
大概は18回前後ではないでしょうか。ボーダーマイナス2くらいの釘ばかりです。

これでは打っていてストレスが溜まります。

定休日なしで長時間営業

パチンコ店の営業時間は10時から23時のところが多いです。(神奈川県などは9時営業)
正月も休みなく営業するところがほとんど。

こんなギャンブル場がいたるところに全国1万店舗も存在しているのです。設置機種は443万台。
パチンコ店がない都道府県は存在しません。離れたくても離れられない状況があります。

暇だからつい行ってしまう・・・・
あの連チャンをもう一度味わいたい・・・

パチンコを打たない環境を作るには、もう日本から出ていくしかありません。

ド派手な新機種の導入

パチンコ・パチスロも毎週のように新機種が登場しています。
2018年のパチンコ総販売台数は132万台。そのうちパチスロは36万台です。

次々に新台を投入することで客を飽きさせないようにしています。

昔のパチンコ台はピコピコ音のみのシンプルなものでした。
しかし今やギミック大量発生、電子音、エアー、バイブ等、てんこ盛りの眩し過ぎる台に様変わり。

完全に脳が麻痺しています。

タバコが吸える環境

パチンコを打つ客は喫煙率が異常に高い。パチンコ店は自由にタバコを吸える数少ない場所です。
気兼ねなくタバコが吸えるので暇つぶしも兼ねてついパチンコへ行ってしまいます。

パチンコ依存に陥る人は同時にタバコも止められないのが現実。
しかし2020年4月からは屋内禁煙の徹底から遊戯中は吸えなくなります。

これがきっかけでパチンコを止める人が増えるかもしれません。
そうなれば良いなと思います。

昨年は規制の影響で出玉については穏やかな台が多かったのですが、客足が遠のいているとの理由でまた連チャン規制等が緩くなるような気配があります。

先日も全日遊連では高射幸性パチスロ機の設置比率を2019年1月31日時点で15%以下と規制していましたが、期日を延期しました。理由としては6号機の供給が見込めないためとのことです。

全日遊連もパチンコ業界を生かさず殺さず上手くやっています。

パチンコ依存は治らない

パチンコ依存という病気は残念ながら完全に治すことはできません。

一度発症したら、その病気と死ぬまでうまく付き合っていくしかないのです。

大負けし、今日から止めようと決心しても翌日は何事も無いようにパチンコ屋へ出かけていく。
その繰り返しをいままで何度してきたことか。

これは意思が弱いとかは関係ありません。

例えを出します。

コップを想像してください。
そのコップに水が入っています。

そのコップから水が溢れたらパチンコ店に行くという状況です。
ここで言う水は「パチンコの情報」のこと。

コップに水が入っていなければ溢れることはありません。
ですが、水=パチンコの情報を仕入れたとたん、コップから水が溢れてパチンコ店に行ってしまいます。

パチンコの情報というのはパチンコと連想するものは何でもありです。例えば、

  • パチンコ店の前を通る
  • 新機種情報を知る
  • パチンコで勝った話を聞く
  • 暇な時間がある
  • 使えるお金がある
  • youtubeでパチンコ動画を見る

ほんの少しのきっかけで水が溢れてしまいます。

youtubeでパチンコ動画を見たあとに、打ちたくなったりしませんか?
新台入替の文字を見たときに、立ち寄りたくなりませんか?
暇な時間があれば、パチンコのことを考えたりしませんか?

このコップがある限り、水は溜まっていきます。連日パチンコ店に行くのはこの水が溢れ出している状態です。一気に溢れることもあれば、蓄積して溢れることもあります。

パチンコを打たない期間が長ければ、水の量を減らすことはできるかもしれません。ですが気を抜いた瞬間、ダムは決壊するでしょう。

水を止めるには、情報をシャットアウトするしかありません。
パチンコに関するあらゆる情報を断つことです。

さいごに

パチンコ業界は高換金率を維持していく以上、この後も衰退し続けるでしょう。
パチンコ人口が減ると、残された客から搾取するしかありません。

依存症対策を行うと建前では告げていますが、相変わらずド派手なマシンを毎週提供し続けています。
この先も何ら変わることはないでしょう。より脳を麻痺させるような刺激的な台を与え続けています。

メーカーとホールは異なります。しかし台を選んでいるのは店側なのです。

パチンコ店は、行き場のない人のストレス発散の場でもあります。仕事のこと、家庭のことを忘れられる唯一の場。娯楽であれば最高の場所です。

週に1回程度、2,3千円負なら何も問題ないでしょう。

しかしギャンブルである以上、搾取され続ける依存客は長くは持ちません。いつか限界がきます。
業界規模を縮小して低予算で長く遊べる遊戯に変えていくしかありません。

斜陽産業である今こそ、業界全体で足並みを揃える必要があるのです。


大切なことは以下の3つ

  • パチンコは決して儲からないと事実を受け入れること
  • パチンコ関連の情報を入れないこと
  • パチンコ以外の娯楽を見つけること

大切な時間は刻一刻と減り続けています。

依存症の問題。
そもそもコップを割る方法はないのでしょうか?

残念ながら一度作られたコップは壊すことができません。
パチンコで味わった快楽を、脳が忘れることはないのです。

日本に住んでいる限りパチンコ依存の恐怖から逃れることはできません。
完全に止めるにはパチンコが無い離島か、国外に出るしかないでしょう。

 

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