お金について色々と

人はなぜ借金をするのか?

2009年7月6日

人はなぜ借金をするのか?

そんなことは聞かれなくてもわかっている。お金が必要だから借金をするんだ。

そのお金はどうしても今必要なのか?

どうしてもではないが、私にとっては必要なものだ。

人が借金をする理由は「こころの問題」と「お金に対する勉強不足」の2点だ。

 

借金はこころの問題である

人が借金をする理由は、こころの問題が8割を占めている。
私も若い頃から借金を繰り返してきた。

お金を初めて借りるときは、身分証明から所得からほぼ全ての個人状をを書かなければならない。
書き込んで初めて審査してもらえる。

それが自分にとって情けなくて屈辱的だったのを今でも覚えている

気軽に借りれる借金が身を滅ぼす

お金を借りること・・・それは私にとってとても恥ずべき行為だ。
とても親や兄弟、親戚に言えるわけもない。

なぜ借金をすることになったのか。
最初は本当に些細なことからだった。

・給料日まで、少し足りないから借りよう!
・スキーに行きたいけど、手持ちが不安だから借りよう!
・たまには友達と温泉にいこう!
・あの服ほしい!
・パチンコで負けてる・・・取り戻したいから借りよう!

自分の身の丈にあった生活をすれば借金などしなかったであろう。
でも、あと少しの我慢ができなかった。

ほんの少しの我慢。

この我慢ができていれば、そして借金についてもっと真剣に考えておけばきっとバカらしくて借金などしなかったであろう。

今は学生でもお金が借りれる時代である。
働いていればある程度まとまった借金もできるし、複数枚カードも作れる

その当時はお金を借りること=キャッシングというなんだかお気軽なイメージのTVCMがたくさん流れていた。
子犬やダンスのCMなどが平気でゴールデンタイムのお茶の間に頻繁に流されていたのだ。
今では規制、規制でそんな時間帯には流せない。

お金を借りることが苦にならない

最初にお金を借りる時は緊張と情けない思いだった。だが借金をくり返しうちにそういう思いは次第に薄れていった。
毎月毎月お金を借りては返すという日々。

その当時、利息のことなんてあまり深くは考えていなかった。
考えていたことは、返済額と返済日、そして後いくら借りることができるかだ。

上限までいくら借りれるかは常に意識していた。返済してすぐに上限まで借りるからだ。
限度額が上がったらそれはもう嬉しかった。

もうこの頃は、借金と言う感覚ではなく貯金を引き出している感覚だった。
限度額がここまでだから、ここまでは引き出せるぞという感じ。
もう完全に頭の中が麻痺している状態。

だから一度でも借金を経験したら、引き返すことができなくなってしまう。

当時の金利が28%~29%だったので、どれだけ利息をはらい続けていたことか計算するのが怖いくらいだ。
毎月常に10万近く支払っていたのだから。

パチンコで借金。家族に対しても嘘をつく

結婚してから一旦はしなくなったが、またパチンコをやり始めてから借金をするようになった。
妻に対しても色々と理由をつけてはお金をせびるようになった。

借金しても返せる範囲ならまだいい。でもパチンコが人生を狂わせる。

パチンコで負けたお金はパチンコで取り返す。取り返せる自信もあった。
負けた日の次の日は勝てる気がしたし、勝てた日は次も勝てる気がした。

負けても負けても通ってしまう。完全にパチンコ依存症だ。

妻には借金があることと、パチンコ依存であることは話せなかった。
いつかは借金が返せると思っていたし、ダメ人間と思われることが怖かった。

借金が増えれば増えるほど自分でなんとかしなければと思ってしまう。

結局は妻にもバレてしまい、何度も何度も頭を下げた。

パチンコさえなければ自分の人生は変わっていたかもしれない。いや、絶対に変わっていた。
これは間違いなくそう思う。

お金に対する勉強不足

借金はこころの問題であることがわかる。
少しの我慢ができない為に借金を繰り返してしまう。

そしてもう一つの問題がお金、特に利息についての勉強不足だ。

借金をしている人は大勢いる。特に住宅ローンや教育ローンなどは多額の借金を背負うことになる。
だが生活苦や遊びのための借金と違うところは、計画的な借金であるということだ。

住宅ローンで借りたお金が2千万。それを30年で返済。利息が1%で総額300万。毎月7万円支払う。
毎月7万円払わなければならないこと、利息が300万円つくこともわかる。

利息を300万も払わなければならないので、一生懸命繰越し返済を行ない利息を少なくしようと努力もできる。

目の前に借金の状況を全て見せられているので、具体的な行動ができるのだ。

自分が借りている借金の利息がわからない

生活費の足しや、ショッピングをするために借金をしている人は、自分がどれだけ利息払っているのか知らない人も多い。

借金をしている人は、以下の質問にどれだけ答えられるだろうか。

  1. 家計簿をつけていますか?
  2. 金利の計算ができますか?
  3. 年利18%というのはどういう意味ですか?
  4. 貴方は毎月いくら借金を返してますか?
  5. そのうち利息分はどのくらいの割合ですか?
  6. 借りているお金の総額はいくらですか?
  7. 返済はいつ完遂しますか?

3つ以上答えられた方はきっと計画的にお金を借りている方だと思う。
しかし答えられなかった場合は、お金について、借金について勉強する必要がある。

「お金に対する知識をつける」というのは今後の人生においてとても強力な武器になる。

銀行にお金を預けても0.001%しか利子はつかない。
しかし1万円お金を借りると18%も利息を取られてしまう。
ショッピング手数料も10回払いで15%だ。

桁が全く違う。0.001%と18%では、18000倍も違うのだ。

これを見て借金とは「いかにバカらしいもの」かがわかるはずだ。

お金について勉強すれば、それが結果として自分の身を守ることになる。

まとめ

人はなぜ借金をするのか。

もう少しの我慢ができない「こころの問題」と「お金に対する勉強不足」。
この2つさえ意識することができれば必要以上に「借金」をすることはなくなるだろう。

借金をすることは時には必要だ。
借金をしなければ家を買うことさえできない。何千万円も貯金するのに一体何年かかるのか。

してもよい借金とは、これ以上どうしようもないという場合に限る。
可能な限り我慢して借金をしないこと。

借金はクセになる。一度借金をしてしまえばその気軽さから繰り返し借金をしてしまう。

そして気がつけば借金で首が回らなくなってしまう。

「借金はしない方が良いに決まっている、でもしなければならないんだ」と言う人もいるかもしれない。
既に借金をしている人もいるかもしれない。

借金をするしないについては、今後の自分次第である。

 

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