闇金について

ヤミ金融の被害にあわないために (1/2)

2009年12月7日

闇金とは、具体的にどういう存在なのか改めて明記したいと思います。

闇金とは、多重債務者等に対して、超高金利で貸付け、支払いが滞れば、暴力的な言葉や態度で厳しい取立てを行う消費者金融をいいます。

もちろん正規に登録している貸金業者ではありません。
当然、上限金利の設定もありません。

最近では、よりソフトな ソフト闇金 というものも現れています。
一見穏やかですが、闇金には変わりありません。執拗に取り立ては続きます。

 

闇金の代表的な手口

ヤミ金の手口というのは、それは様々です。
代表的なものを書きます。

090金融

多重債務者に対して、プリペイド式携帯電話やダイレクトメールで融資の勧誘を行い、銀行口座振込により、超高金利で金銭を貸し付けます。
取りたても銀行口座を利用し、支払いが遅れると携帯電話で暴力的な言葉により厳しい取立てを行います。

もちろん、その銀行口座も他の者から売買したものを使用しています。

小口金融

「現金宅配」、などと書いたチラシや新聞の折込み広告で融資の勧誘を行い、3万円から5万円の小口現金を高金利で貸し付けます。

押貸し

多重債務者等の銀行口座に無断で現金を振り込み、数日後、法外な金利を要求し、厳しい取立てを行います。

債務者側に借りる意思がないのであれば、振り込まれたお金については借りたことにはなりません。すなわち、法律上、金銭消費貸借契約は成立しないということです。

押し貸しという手口は、ヤミ金融業者の手口の1つとして最近では有名になりましたが、被害者側(債務者)の側には借りる意思がありませんから、契約は成立していないと考えられます。

また、貸金業者(消費者金融)がお金を貸す場合には、借主(債務者)との間に、借用書(金融消費貸借契約書)を締結する必要があります。

つまり、業者は、貸付内容を記載した契約書などの書面を借主に交付しなければ融資できないのです。

システム金融

複数の貸金業者(消費者金融)が資金繰りに苦しむ中小企業等の情報を共有し、ダイレクトメール(DM)等で融資の勧誘を行い、高金利で貸付ます。

支払い期日が迫ったところに別の業者が高金利で融資の勧誘を行います。このように闇金 同士が連携したシステムで貸付を行うので、システム金融といいます。

中には、融資をすると言って、手形、小切手を担保として郵送させ、融資はせずに騙し取る手形詐欺もあります。

システム金融業者は、会社の実態はなく、連絡は電話代行業者を利用したり、足の付かないプリペード式携帯で行い、手形の送り先は郵便局留めにして、実態がばれないように取引を行う場合もあります。

リース金融

融資申込者が所有する自動車や家具などの買取りを行い、購入代金という名目で金銭を貸し付けます。当該自動車や家具などは、リース契約を締結してそのまま使用させ、リース料として利息を取り立てます。

お金を貸すだけなのですが、契約上はお金を貸したことにはならないため、上限利率の規制を受けない、ということで高利でお金を貸す悪質な闇金です。

リースということなので、利息にどれくらいの金額を支払っているのかはっきりしないことが多く、法的な規制である上限利率なども当然無視することが可能なのです。

チケット金融

実勢価格(額面の約7割)で仕入れた高速道路の回数券などを代金後払いで販売し、約定日に額面どおりの支払い求めます。通行券を売った代金が貸金となり、仕入れ価格と額面どおりの金額との差が利息となります。

具体的に書くと、たとえば「5万円分の高速道路の回数券をあなたに売るので、それを金券ショップで換金して1週間後に5万円を持ってくるようにと指示されます。

金券ショップでは、5万円分の高速道路のチケットは、5万円では換金できませんが、たとえば3万8千円で買い取ってもらったとすると、それが融資を受けたのと同じ意味になります。

しかしながら、1週間後にはチケット金融業者に5万円を返済しなけくてはならないわけですから、これを年利に直すと、なんと1250%というとんでもない高金利になっているのです。

紹介屋(紹介者商法)

融資申込者に対し、「うちで貸せないので、他の店を紹介する」などと言って、実際には紹介することなく紹介料を騙し取ります。

多重債務者に対して、「未返済金の債権譲渡を受けた。2週間以内に返済せよ。」などと郵便を送りつけて、現金を騙し取る詐欺も存在します。

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