先日、闇金グループ8人が摘発されました。
平成20年1月から平成23年3月までの約3年間に東京・千葉・埼玉などから顧客5434人が被害を受けています。被害総額は約5億2000万円にもなります。
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被害総額は全てヤミ金グループの収入になりますし、もちろん国に税金などは払うわけがありません。
一人当たりの被害額は約10万円です。
10万円と聞くと大したことない気がしますが、闇金の被害額というのは大体このくらいです。なんとか無理をすれば返せるぎりぎりのところまで貸し付けを行います。
最初の貸付は上限5万円
最初は上限5万円です。
ですが、手数料を差し引かれ最初の貸付額は4万弱くらいにしかなりません。
何度か返済すると徐々に上限が上がるようになります。
それでも多くは貸しません。
貸し過ぎると返済が困難になり、夜逃げや、警察、他に相談されてしまい危険性があるためです。
ここで驚くのは5000人以上の被害者がいることです。
このヤミ金グループだけで5000人以上の被害者ですから、日本全国では一体どれくらいの数になるのでしょうか。
それだけ多くの人が闇金に手を出していたことになります。
この闇金グループの手口ですが、
1.大量のチラシを集合住宅などへ投函して顧客を募集
2.連絡をしてきた利用者の自宅を訪れ、直接現金を貸し付け
となります。
即日振込、誰でも貸します
200枚配布して1人連絡があったと考えると、配布枚数は100万枚以上にはなる計算です。それ以上にチラシを配っていたかもしれません。
きっと気軽に連絡できるように、即日振込み、誰でも貸します・・・のような甘めの内容だったのでしょう。
貸付方法は直接自宅訪問することにより、「しっかり返済しなければならない」と思わせるような心理的な重圧を加えることを狙っていたと見ています。当然自宅の住所や顔はしっかりと見られているわけですから。
日本人の多くは借金を返せないと、まるでこの世の終わりのような失望感を味わい自分を責めてしまいます。
また社会的にも常識として借りたものは返すもの、返さないものは罪人に等しいという意識が根強く残っています。
一方、アメリカでは「金を返したい、しかし返せない」という状態は、特に不道徳なことではありません。
「返せない」と「返さない」とは違う
「返さない」のと「返せない」とは違います。
「返さない」のは社会道徳に反するだろうが、「返せない」というのは経済活動を営んでいれば誰にでも起こりうることだからです。