ヤミ金から借りる人とは
前回の続きになります。
ヤミ金 利用者(そこまでお金が必要な人とは)
2006年に改正され、2010年に完全施行された改正賃金業法に伴い、消費者金融からお金が借りにくくなりました。
消費者金融市場の縮小が進む中で、貸し渋りを受けた、零細企業事業主、非正規雇用(派遣社員、フリーター、パート)、そして低所得者、主婦などが、最終的にヤミ金を利用しています。
では、どのような流れからヤミ金を利用しているのでしょうか。
ヤミ金からお金を借りる人
生活費、買い物依存、パチンコ、パチスロなどのギャンブル、借金に対する支払い、娯楽資金等、様々な理由から借金をします。
- 生活費の補てん
- 医療費
- 子供の教育費
- 買い物
- 遊興費、娯楽
- パチンコ、パチスロ、競馬、競輪等のギャンブル
- 外食費、飲み代
- 住宅ローン、自動車ローンへの充当
- 事業資金の補填
- 冠婚葬祭費
- 引越し代
借金の理由は様々ですし、当然返済できると思っています。
ですが、ひとつの歯車がずれてしまえば、歯止めが効かなくなるのが借金です。
まずは消費者金融から借りる
まずは、消費者金融からの借り入れから始まります。
ある一定の収入があれば誰でもカードが作れるためです。
そしてそのカードが限度額を超えてしまうと、別なカードを作ります。
その繰り返しが多重債務の始まりです。
中にはショッピング枠を利用して、カード現金化する人もいるでしょう。
カードを利用する際の最後の手段です。
その後は自転車操業を繰り返し、毎月の返済が困難になります。
利息が利息を生む最悪のパターンです。
親族、友人から借りる
もう返済が滞ってしまい、限界に達した時に、親族や友人に相談します。
その後、親族や友人からお金を借ります。これが最後の砦です。
この後は借金を一切せずに、返済をしていれば、これ以上借金は増えないため、良い状況へと進むはずです。
しかし、再度消費者金融等でお金を借り、その返済のために、また親や友人に頼ったとしても、それ以上お金を貸してくれる人はまずいません。それどころか二度と顔を見ることができなくなることもあります。縁を切られるからです。
そうなればもう頼るところはありません。借金返済が近づいているのに、返済でないのです。もうパニックです。
最後にヤミ金から借りる
ここまで追い込まれれば、「藁をもつかむ思い」でヤミ金にお金を借りる決断をします。
あやしい消費者金融とわかっていても頼らざるを得えません。
中には借金苦で夜逃げする人や、自ら命を絶つ人もいます。
借金をしている人の7人に1人が「ヤミ金の利用は仕方がない」等、ヤミ金の利用を否定的に考えていません。また登録貸金業者のほとんどが「ヤミ金はなくならない」「増加する」と答えています。(平成21年度貸金業者等動向調査アンケート調査より)
その際、法律に詳しい人が周りにいれば、別の解決方法があったかもしれません。
任意整理や自己破産です。
債務整理の種類
3世帯に1世帯が貯蓄ゼロ
金融庁が発表した2013年度の「家計の金融動向に関する世論調査」によると、30代の2人以上の世帯で「貯蓄がない」と答えた世帯の割合は30.2%に達しています。
およそ3世帯に1世帯が貯蓄がない世帯になります。
さらに、貯蓄ゼロの世帯は、どの年代でもここ数年で急増しているのです。
貯蓄がゼロであれば、いざ急なお金が必要になった場合は、どうするのでしょうか。
いざという時のために、日頃からの自制する心が必要なのかもしれません。