闇金の宣伝方法のひとつに広告があります。
新聞広告であったり、チラシであったり、電柱の張り紙であったり様々です。
もちろん、ホームページも存在します。
今回紹介するのは、実際に存在する闇金のホームページです。
もちろん検索しても出てきません。
ではどのようにこのホームページに誘導するのでしょうか。それはメールを利用しています。
手当たり次第に集めたメールアドレス宛に一斉送信します。
その数は何十万、何百万通にもなります。通常は迷惑メールとして処理されるものです。
この中にこのような闇金のサイトのアドレスがリンクされています。
闇金のホームページ画像
「金融ブラックや総量規制で融資が受けられない方でもご融資可能!」
などの宣伝文句で誘導します。
そして驚くことに、闇金であることを隠していません。
自ら闇金であることを堂々と載せています。
わかった上で借りてくれと言わんばかりです。
以下の図が実際の闇金のトップページです。
ここで紹介する闇金は1週間で金利が3割です。闇金で多いのはトサンと呼ばれるものです。
トサンというのは、10日で金利が3割のこと。
この闇金業者はそれ以上のボッタクリといえるでしょう。
この部分は違法であるにも関わらず、闇金のホームページにわかりやすく書かれています。
10万円借りた場合は、1週間後に13万円返済する必要があります。
また融資する際に事務手数料として5000円が引かれます。
実際は、10万円ではなく9万5千円が融資額となります。
9万5千円借りて、1週間後に13万円です。
また、以下のようにも書かれています。
もし、5万円の融資を受けた場合、お利息が3割ですので、15,000円の利息が付く事になります。
なので、1週間後に、一括完済65,000円の入金か、お利息15,000円入金、更新手数料3,000円の入金をして頂く事になります。
もし元金を5,000円詰めて、お利息15,000円+元金5,000円の合計20,000円の入金になった場合、完済金は 60,000円に、利息はスライドになります。短期分割の返済でお客様の負担を減らす事が出来ます。
○○○○(株)では、お客様の負担を少しでも軽減して頂き、ご利用しやすいシステムを導入しております。
利息分だけ返済してもらうほうが儲かる
上記内容では、5万円の融資を受けた場合、1週間後に6万5千円の入金が必要ですが、返済が難しい場合は、利息分だけでも言いですよと説明しています。
利息分というのは、1万5千円+更新手数料3千円=1万8千円です。
毎週1万8千円払い続ければ良いということです。
ただし、元本の5万円はいずれ返済しなければなりません。
3回利息分だけ返済したならば5万4千円となり、借りたお金よりも多くなります。
このように利息分だけ永遠に入金されていた方が、闇金としても儲かるのです。
ただ、このような闇金のサイトがあるということは、それだけ利用する人がいるということです。高い利息を支払ってまでも、今直ぐお金が必要なのです。
このような闇金のホームページは実際に多く存在します。
もちろん摘発されないように定期的にドメイン、アドレスを変更します。
数ヶ月たてばまた別なホームページとして運用を続けます。
それの繰り返しです。結局はその繰り返しで摘発を逃れているのです。